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不動産会社のインスタ、プロフィールとハイライトはこう作る

この記事の要点

  • 名前欄には店舗名ではなくエリアと物件タイプを入れる
  • 自己紹介文の1行目は「誰向けか」で始める
  • リンク先は物件一覧よりLINEを優先する
  • ハイライトは物件・エリア・スタッフ・流れ・お客様の声の5つ
  • プロフィールは投稿より先に整える

本記事は、賃貸・売買仲介の店舗でInstagramを運用している集客担当・店舗オーナー向けです。アカウント設計全体の流れは「不動産会社のInstagram運用完全ガイド」で解説しています。本記事はそのうち、プロフィールとハイライトの作り方を扱います。

なぜプロフィールを先に整えるのか?

プロフィールは、投稿より先に整えるべき箇所です。投稿を見た人がフォローを判断する際、必ずプロフィールを経由するためです。

Instagramでの行動は、投稿を見る→アカウント名をタップ→プロフィールを確認→フォローするか決める、という順に進みます。プロフィールで「何を扱う会社か」「自分に関係があるか」が伝わらなければ、投稿の内容が良くてもフォローには至りません。

さらに、プロフィールは一度作れば効き続けます。投稿は1本ごとに作る必要がありますが、プロフィールの修正は一度で全訪問者に影響します。運用開始時に整えておくほど、費用対効果が高い作業です。

今日の1アクション:自社アカウントを、フォローしていない状態でどう見えるか確認してください。

名前欄には何を入れるべきか?

名前欄にはエリアと物件タイプを入れます。店舗名だけでは検索で見つからないためです。

Instagramの検索では、ユーザーネーム(@から始まるID)だけでなく、名前欄のテキストも検索対象になります。つまり名前欄に「◯◯駅」「賃貸」と入れておくと、その言葉で探している人に表示される可能性が生まれます。店舗名だけを入れている場合、会社名を知っている人にしか届きません。

名前欄の型

パターン

エリア+業態+社名

◯◯駅 賃貸/株式会社△△

沿線+物件タイプ+社名

◯◯線 ファミリー向け中古マンション/△△不動産

エリア+顧客像+社名

◯◯市 初めての一人暮らし/△△住宅

入れるエリアと物件タイプは、アカウント設計で決めた絞り込みと一致させます。ここがぶれると、投稿内容との整合が取れなくなります。

今日の1アクション:名前欄に、営業エリアを示す語が1つ以上入っているか確認してください。

自己紹介文はどう書けばいいか?

自己紹介文の1行目は「誰向けか」で始めます。訪問者が最初に判断するのは「自分に関係があるか」だからです。

自社の実績や創業年から書き始めると、読み手にとっての関係性が最後まで分かりません。冒頭で対象読者を明示すると、該当する人は続きを読み、該当しない人は離脱します。この選別が起きるほうが、フォロワーの質は上がります。

自己紹介文の4行構成

  1. 誰向けか:◯◯線沿線で一人暮らしのお部屋を探している方へ
  2. 何を発信しているか:週3回、駅ごとの家賃相場と新着物件を投稿
  3. 会社の情報:◯◯駅徒歩3分/営業10:00-19:00/宅建業免許番号
  4. 行動の指示:気になる物件はDMまたは下のLINEから

Instagramのプロフィール文は150文字までのため、この4要素で埋まります。実績や理念を入れる余地はほとんどありません。それらはハイライトかリンク先に置きます。

免許番号は入れる

宅地建物取引業者であることが明確になり、問い合わせ前の信頼につながります。文字数に収まらない場合は、ハイライトかリンク先のページに記載してください。

今日の1アクション:現在の自己紹介文の1行目が「誰向けか」で始まっているか確認してください。

リンク先はどこに設定すべきか?

リンク先はLINEを優先します。物件一覧ページに飛ばすと、条件に合う物件がなかった時点で離脱し、接点が残らないためです。

不動産の検討期間は長く、初回訪問時に条件に合う物件があるとは限りません。物件一覧に誘導した場合、そこに希望の物件がなければ、その訪問者との接点は失われます。LINEで友だち登録をしてもらえれば、その後も新着物件や条件変更の相談を届けられます。

リンク先の優先順位

優先

リンク先

理由

1

LINE公式アカウント

継続接触が可能。不動産の検討期間の長さに合う

2

問い合わせフォーム

意思の明確な人を受け止められる

3

自社サイトの物件一覧

今すぐ探している人には有効だが、離脱で接点が消える

複数のリンクをまとめて設置できる機能を使う場合も、最上段はLINEに置きます。並べる数は3つまでにとどめてください。選択肢が多いほど、どれも押されなくなります。

今日の1アクション:現在のリンク先が、条件に合う物件がなかった人にとって行き止まりになっていないか確認してください。

ハイライトはどう構成すべきか?

ハイライトは物件・エリア情報・スタッフ・ご相談の流れ・お客様の声の5つを基本構成にします。プロフィール文に入りきらない情報を、訪問者が自分で選んで見られる形にするためです。

5つのハイライトの役割

  • 物件:現在紹介できる物件。更新頻度が最も高い。成約時の削除ルールを決めておく
  • エリア情報:学区、スーパー、再開発など。地域に詳しい会社であることを示す
  • スタッフ:誰が対応するかを見せる。来店・DMのハードルを下げる
  • ご相談の流れ:問い合わせから契約までの手順、必要書類、費用の目安
  • お客様の声:掲載許諾を得たもののみ。実在しない声を作らない

この5つのうち、初期に優先すべきは「ご相談の流れ」です。不動産の問い合わせをためらう理由の多くは、その後に何が起きるか分からないことにあります。手順と費用が事前に見えていれば、DMを送るハードルが下がります。

カバー画像は統一されていれば十分

色とフォントを揃えるだけで整って見えます。カバー画像の作り込みに時間をかけるより、中身のストーリーズを定期的に更新するほうが成果に影響します。

今日の1アクション:「ご相談の流れ」のハイライトを作り、問い合わせから契約までの手順を投稿してください。

プロフィールでやってはいけない表現は?

プロフィールとハイライトも不動産広告の規制対象です。宅地建物取引業法、景品表示法、不動産の表示に関する公正競争規約が適用されるためです。

特に注意する3点

  • 根拠のない最上級表現:「地域No.1」「◯◯エリア最安」などは、客観的な調査結果と出典がなければ景品表示法上の問題となるおそれがあります。プロフィール文は字数が限られるため出典を併記しにくく、そもそも書かないほうが安全です
  • ハイライト内の物件情報:ハイライトは残り続けるため、成約済み物件が放置されやすい箇所です。取引できない物件を掲載し続けると、おとり広告に該当するおそれがあります
  • 徒歩分数の表記:不動産の表示に関する公正競争規約では、道路距離80メートルにつき1分として算出し、1分未満の端数は切り上げます。店舗の所在地表示でも同じ基準です

個別の表現がどこまで許されるかは事案により判断が分かれます。判断に迷う表現は、宅地建物取引士や所属する公正取引協議会に確認してください。

今日の1アクション:ハイライト内に成約済み物件が残っていないか確認してください。

よくある失敗と注意点

プロフィールとハイライトで繰り返し起きる失敗は、次の4つです。

  1. 名前欄が店舗名だけ:検索で見つかりません。エリアと業態を併記します
  2. 自己紹介文が自社の説明から始まる:訪問者にとっての関係性が伝わりません。1行目は「誰向けか」にします
  3. ハイライトを作って放置する:更新されないハイライトは、営業していない印象を与えます。5つに絞り、更新できる範囲にとどめます
  4. カバー画像だけ作り込む:見た目は整いますが、中身が空だと逆効果です。先に中身を入れます

いずれも、作った後に放置することで起きる失敗です。ハイライトは数を増やすほど管理が難しくなるため、運用できる本数から始めてください。

まとめ:今日から始める1ステップ

不動産会社のInstagramプロフィールは、次の順で整えます。

  • 名前欄にエリアと物件タイプを入れる
  • 自己紹介文の1行目を「誰向けか」にする
  • 免許番号を記載する
  • リンク先をLINEにする
  • ハイライトを5つ作り、「ご相談の流れ」から着手する
  • 最上級表現を使わない/成約済み物件を残さない

今日の1ステップ:名前欄を「エリア+業態+社名」の形に書き換えてください。所要時間は1分で、検索経由の露出に直接影響します。

よくある質問

プロフィールに免許番号は書くべきですか?

書くことを推奨します。宅地建物取引業者であることが明確になり、問い合わせ前の信頼につながるためです。文字数の制約でプロフィール内に入らない場合は、リンク先のページまたはハイライトに記載してください。

名前欄に店舗名だけ入れるのは良くないですか?

検索で見つかりにくくなります。Instagramの検索では名前欄のテキストが対象になるため、店舗名だけだと会社名を知っている人にしか届きません。「◯◯駅 賃貸/株式会社△△」のようにエリアと業態を併記してください。

リンクは物件一覧ページとLINE、どちらにすべきですか?

LINEを推奨します。物件一覧に飛ばすと、条件に合う物件がなかった時点で離脱し、接点が残らないためです。LINEであれば、その後も物件情報を届けられます。

ハイライトのカバー画像は作り込む必要がありますか?

統一されていれば十分です。色とフォントを揃えるだけで整って見えます。カバー画像に時間をかけるより、中身のストーリーズを定期的に更新するほうが成果に影響します。

この記事を書いた人

四辻 俊昭

Rox株式会社 代表取締役 CEO / CMO

サイバーエージェントグループでWebディレクター・アートディレクターを経験後、2015年に3Minute(後にGREEグループ入り)の創業フェーズへ参画。lute株式会社では広告代理店事業の立ち上げから執行役員 兼 事業部長を務め、SNS・Web動画を中心としたデジタルコミュニケーション施策の企画・設計に従事。動画SaaS企業での新規事業を経て、2021年10月にRox株式会社を設立。

タグ:インスタ運用 / プロフィール / ハイライト / 賃貸仲介 / アカウント設計

出典・参考
不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則(不動産公正取引協議会連合会)/宅地建物取引業法 第32条(誇大広告等の禁止)/宅地建物取引業法 第50条(標識の掲示等)