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SNS運用ノウハウ

店舗でインスタを続けるための運用体制と担当者の決め方

Rox Message AutoPost 編集部 / 公開 2026-07-19 / 更新 2026-07-19

この記事の要点

不動産店舗でInstagramの更新が止まる原因と、続けるための体制の作り方を解説します。担当者の決め方、業務への組み込み方、ストックの持ち方、繁忙期の運用まで、賃貸・売買仲介の店舗向けにまとめました。

本記事は、賃貸・売買仲介の店舗オーナー・店舗責任者向けです。Instagram運用全体の流れは「不動産会社のInstagram運用完全ガイド」で解説しています。本記事はそのうち、更新が止まらない運用体制の作り方を扱います。

なぜ不動産店舗のInstagramは止まるのか?

止まる原因は担当者の熱意ではなく、体制が設計されていないことです。誰が・いつ・何を投稿するかが決まっていないアカウントは、業務が立て込んだ時点で優先順位が下がり、そのまま再開されません。

不動産仲介には明確な繁忙期があります。この時期は接客・契約業務が集中し、Instagramの更新は後回しになります。ここで一度止まると、再開のきっかけを失います。数か月更新のないアカウントを再開する心理的なコストは、続けるコストより高くなります。

つまり、運用の設計で解くべき課題は「どうやってモチベーションを保つか」ではなく、「繁忙期でも止まらない仕組みをどう作るか」です。

今日の1アクション:自社アカウントの直近3か月で、更新が空いた期間があるか確認してください。

担当者は何人で、どう決めるべきか?

担当は最低2人置きます。1人に任せた運用は、退職・異動・繁忙のいずれかで必ず止まるためです。

重要なのは、2人を「主担当と代替要員」に分けないことです。代替要員は普段投稿していないため、いざというときに操作も判断基準も分かりません。2人とも定期的に投稿する状態を作ります。

決めておく4項目

項目

決め方

担当者

2人。曜日または週で分担する

アカウント権限

店舗責任者を含む3人以上が管理権限を持つ(担当者の退職時に凍結しないため)

投稿の承認範囲

月のテーマは責任者、個別投稿は担当者が判断

法規制の確認者

宅地建物取引士の資格を持つ者を1人指名する

すべての投稿を承認制にすると、承認待ちで更新が止まります。逆にすべてを担当者に任せると、表示規約や誇大広告に関する判断が担当者任せになります。テーマは責任者、個別は担当者、法規制は有資格者、という三層に分けるのが現実的です。

今日の1アクション:アカウントの管理権限を持つ人が何人いるか確認してください。1人であれば追加します。

撮影はどうやって業務に組み込むのか?

撮影は独立した作業にせず、物件確認・案内・鍵の受け渡しなど既存の業務に組み込みます。「時間があるときに撮る」という運用では、時間が確保される日が来ないためです。

組み込みの例

この形にするには、撮影項目を事前に固定しておく必要があります。何を撮るか毎回考える運用では、時間のあるときにしか実行されません。撮影順と枚数を決めたチェックリストを用意し、担当者が持ち歩ける状態にしてください。撮影の具体的な手順は物件写真の記事で解説しています。

今日の1アクション:撮影項目のチェックリストを作り、外出時に持ち歩けるようにしてください。

投稿のストックはどれだけ持つべきか?

常に2週間分のストックを持ちます。作りながら投稿する運用は、業務が立て込んだ時点で破綻するためです。

週3〜4回の投稿であれば、2週間分は6〜8本にあたります。この本数を切らさないよう、閑散期にまとめて素材を作り、繁忙期は消化に回します。

ストックの作り方

  1. 撮影とテキスト作成をまとめて行う日を設ける:月2回、半日ずつなど
  2. 物件情報以外のストックを優先する:エリア情報・スタッフ紹介は鮮度が落ちにくい
  3. 物件情報は短期で消化する:成約により掲載できなくなるため、溜めすぎない
  4. 予約投稿を使う:作った時点で公開日を設定し、投稿作業自体をなくす

物件情報を長期のストックにしないことが重要です。成約済みの物件を予約投稿で公開してしまうと、取引できない物件の掲載になり、おとり広告に該当するおそれがあります。予約投稿を使う場合は、公開前に成約状況を確認する工程を必ず挟んでください。

今日の1アクション:現在のストック本数を数えてください。ゼロであれば、投稿頻度を落としてでもストックを作る期間を設けます。

繁忙期の運用はどう設計するのか?

繁忙期は頻度を落とす前提で設計します。通常時と同じ頻度を維持しようとすると、どこかで完全に止まり、再開できなくなるためです。

頻度の設計例

時期

頻度

投稿内容

通常期

週3〜4回

物件6:エリア3:人1の比率

繁忙期

週1〜2回

ストックの消化。新規制作を止める

閑散期

週3〜4回+制作

ストックの積み増しを並行

繁忙期に週1回でも更新が続いていれば、アカウントは「動いている」状態を保てます。完全に止まった状態から再開するのとは、必要な労力が大きく異なります。

この設計を機能させるには、繁忙期に入る前の段階でストックが積まれている必要があります。閑散期にストックを作る作業を、繁忙期対策として業務計画に入れてください。

今日の1アクション:自社の繁忙期がいつかを確認し、その2か月前にストック作成期間を設定してください。

投稿作業そのものを減らすには?

投稿作業は予約投稿とテンプレート化で減らせます。作業のうち、判断を伴わない部分を先に処理しておく発想です。

削減できる作業

投稿の自動化・省力化には専用のツールを使う方法もあります。弊社が提供するRox Message AutoPostは、SNS投稿の自動化と、Instagramの投稿を自社サイトへ表示する連携に対応しています。手作業の転記や投稿作業を減らす用途に向きます。

ただし自動化する場合も、成約済み物件の投稿が自動で公開され続けないよう、停止・削除の運用ルールを先に決めてください。取引できない物件の掲載は、おとり広告に該当するおそれがあります。判断に迷う場合は、宅地建物取引士や所属する公正取引協議会に確認してください。

自動化の具体的な方法は、別記事で解説します。

今日の1アクション:現在の投稿作業のうち、判断を伴わない作業がどれかを書き出してください。

よくある失敗と注意点

運用体制で繰り返し起きる失敗は、次の5つです。

  1. 担当者1人に任せる:退職・異動・繁忙で止まります。最低2人にします
  2. 撮影を独立した作業にする:時間が確保される日が来ません。既存業務に組み込みます
  3. ストックを持たない:繁忙期に破綻します。常に2週間分を確保します
  4. すべてを承認制にする:承認待ちで更新が止まります。判断の層を分けます
  5. 繁忙期も同じ頻度を目指す:完全に止まります。落とす前提で設計します

加えて、担当者の異動・退職時にアカウントの管理権限が引き継がれず、ログインできなくなる事例があります。管理権限は必ず店舗責任者を含む複数名で保持してください。

まとめ:今日から始める1ステップ

不動産店舗のInstagram運用体制は、次の基準で作れます。

今日の1ステップ:アカウントの管理権限を持つ人数を確認し、1人であれば店舗責任者を追加してください。担当者の退職時にアカウントを失うリスクを、今日なくせます。

よくある質問

担当者は何人必要ですか?
最低2人です。1人に任せると、退職・異動・繁忙のいずれかで必ず止まります。2人でも「主担当と代替要員」ではなく、両方が投稿できる状態にしておく必要があります。
外注したほうが早いのではないですか?
撮影と編集は外注できますが、物件情報の正確性と法規制の確認は社内に残ります。誤った表示があった場合の責任は宅地建物取引業者にあるため、公開前の確認工程は社内で持つ設計にしてください。
繁忙期はどうすればいいですか?
頻度を落とす前提で設計してください。繁忙期に無理をして止まるより、週3回を週1回に落として継続するほうが再開のコストがかかりません。そのために閑散期のストックが必要になります。
投稿内容は誰が決めるべきですか?
月単位のテーマは店舗責任者が決め、個別の投稿は担当者が判断する形が現実的です。すべてを承認制にすると更新が止まり、すべてを任せると法規制上のリスクが上がります。

タグ:インスタ運用 / 運用体制 / 業務設計 / 賃貸仲介 / 店舗運営

出典・参考
宅地建物取引業法 第32条(誇大広告等の禁止)/不動産の表示に関する公正競争規約(不動産公正取引協議会連合会)