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予約投稿と自動投稿は何が違うのか?不動産会社の使い分け

この記事の要点

  • 予約投稿は日時指定、自動投稿は条件で実行する仕組み
  • 予約投稿はInstagram標準機能で無料で使える
  • 自動投稿は物件データ連携や複数SNS同時投稿に向く
  • 自動投稿ほど公開前の確認工程が重要になる
  • 迷ったら予約投稿から始める

本記事は、賃貸・売買仲介の店舗でSNS運用を担当している方向けです。自動化全体の流れは「不動産会社のSNS投稿を自動化する方法」で解説しています。本記事はそのうち、予約投稿と自動投稿の違いを扱います。

予約投稿と自動投稿は何が違うのか?

予約投稿は1件ずつ公開日時を指定する機能、自動投稿は条件に応じて仕組みが投稿を実行する仕組みです。人が投稿内容を作るか作らないかではなく、実行の指示の仕方が異なります。

予約投稿

自動投稿

投稿内容

人が1件ずつ作る

人が作る、または定型から生成

実行の指示

1件ずつ日時を指定

条件・ルールで一括指定

提供元

Instagram標準機能

外部ツール

費用

無料

ツールにより有料

複数SNS

個別に設定

一括で可能

サイト連携

不可

対応ツールなら可能

誤解されやすいのは「自動投稿にすれば投稿内容も自動で作られる」という点です。内容の生成まで任せると、物件情報の誤りが混入します。自動化するのは実行であり、内容ではありません。

今日の1アクション:現在の運用が予約投稿と自動投稿のどちらか確認してください。

予約投稿はどんな場面で足りるのか?

Instagram1アカウントのみを週3〜4回運用しているなら、予約投稿で足ります。標準機能で完結し、追加費用もかかりません。

予約投稿が向く条件

  • 運用しているSNSがInstagramのみ
  • 店舗が1つ、アカウントが1つ
  • 投稿頻度が週3〜4回程度
  • 自社サイトへの転記が発生しない、または不要

この条件に当てはまる場合、ツールを導入しても削減できる工数はわずかです。運用が固まる前にツールを入れると、機能を持て余します。

予約投稿の使い方の基本

閑散期にまとめて投稿を作成し、公開日を分散して設定します。これにより繁忙期は消化に回せます。常に2週間分のストックを持つ運用と組み合わせると効果が出ます。

今日の1アクション:予約投稿を使っていない場合、次の投稿を予約設定で作ってみてください。

自動投稿を検討すべきなのはどんなときか?

予約投稿では手が足りなくなる、次の4つの状況で検討します。

検討の目安

状況

自動投稿で解決すること

複数SNSを運用している

1回の作成で複数媒体へ同時投稿

投稿を自社サイトに手で転記している

転記作業がなくなる

複数店舗・複数アカウント

横断で状況を把握できる

物件データと連動させたい

データからの投稿生成

特に2番目は効果が分かりやすい項目です。Instagramを運用しているのに自社サイトが数か月更新されていない状態は、機会損失にあたります。投稿を自動反映すれば、SNSの更新がそのままサイトの更新になります。

ツールの選び方は別記事で解説します。

今日の1アクション:自社サイトの最終更新日を確認してください。

どちらを使う場合も必要な確認工程とは?

予約投稿でも自動投稿でも、公開前に物件の募集状況を確認する工程が必要です。作成時点と公開時点にズレがあるためです。

作成した日には募集中だった物件が、公開日には成約している可能性があります。取引できない物件を掲載すると、おとり広告に該当するおそれがあります。

組み込むルール

  1. 公開前確認:予約分について、公開日の前に募集状況を確認する担当を決める
  2. 成約時の取り消し:成約が決まった時点で予約投稿を取り消す
  3. 公開済み投稿の対応:削除するか成約済みと明記するか、基準を決める

自動投稿のほうが公開までの人の関与が少ないため、この工程の重要性が上がります。自動化の度合いと確認の厳密さは、比例させて設計してください。

個別の事案がおとり広告に該当するかは判断が分かれます。判断に迷う場合は、宅地建物取引士や所属する公正取引協議会に確認してください。

今日の1アクション:予約中の投稿に、成約済みの物件が含まれていないか確認してください。

よくある失敗と注意点

予約投稿・自動投稿で繰り返し起きる失敗は、次の4つです。

  1. 物件情報を長期予約にする:成約により掲載できなくなります。短期で消化します
  2. 公開前の確認をしない:作成時と公開時のズレが事故につながります
  3. 運用が固まる前にツールを導入する:機能を持て余します。まず予約投稿で試します
  4. 内容の生成まで任せる:物件情報の誤りが混入します

長期の予約に向くのはエリア情報やスタッフ紹介など、鮮度が落ちにくい内容です。物件情報とは扱いを分けてください。

まとめ:今日から始める1ステップ

予約投稿と自動投稿の使い分けは、次の基準で判断できます。

  • 予約投稿は1件ずつ日時指定する標準機能、無料
  • 自動投稿は複数SNS・サイト連携・複数店舗管理を含む仕組み
  • Instagram1アカウント・週3〜4回なら予約投稿で足りる
  • どちらも公開前に募集状況を確認する工程が必要
  • 物件情報は長期の予約にしない

今日の1ステップ:予約中の投稿を一覧で確認し、成約済み物件が含まれていないかをチェックしてください。

よくある質問

予約投稿は無料で使えますか?

Instagramの標準機能として利用できます。プロアカウントであれば、作成画面から公開日時を指定できます。追加費用はかかりません。

自動投稿はどんなときに必要になりますか?

複数SNSへ同時に投稿したい、自社サイトにも反映したい、複数店舗のアカウントをまとめて管理したい、といった場合です。Instagram1アカウントのみなら予約投稿で足ります。

自動投稿はアカウント停止のリスクがありますか?

公式APIに対応したツールであればリスクは低くなります。一方、自動フォローや自動DMなど規約に反する手法を使うツールは停止の対象となる可能性があります。

予約投稿でも成約済み物件のリスクはありますか?

あります。作成時点では募集中でも、公開日には成約している可能性があるためです。予約投稿を使う場合も、公開前に成約状況を確認する工程が必要です。

この記事を書いた人

四辻 俊昭

Rox株式会社 代表取締役 CEO / CMO

サイバーエージェントグループでWebディレクター・アートディレクターを経験後、2015年に3Minute(後にGREEグループ入り)の創業フェーズへ参画。lute株式会社では広告代理店事業の立ち上げから執行役員 兼 事業部長を務め、SNS・Web動画を中心としたデジタルコミュニケーション施策の企画・設計に従事。動画SaaS企業での新規事業を経て、2021年10月にRox株式会社を設立。

タグ:予約投稿 / 自動投稿 / SNS自動化 / 業務効率化 / 賃貸仲介

出典・参考
宅地建物取引業法 第32条(誇大広告等の禁止)/不動産の表示に関する公正競争規約(不動産公正取引協議会連合会)