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不動産の投稿テンプレートの作り方|物件・エリア・スタッフ別

この記事の要点

  • テンプレートは物件・エリア・スタッフの3種類
  • 構成と定型文はテンプレ化、数値と推しは毎回書く
  • 1行目は毎回変える。使い回すと読まれない
  • ハッシュタグはエリア用と物件タイプ用でセット化
  • 徒歩分数など規約に関わる項目は空欄にしない

本記事は、賃貸・売買仲介の店舗で投稿作成に時間がかかっている担当者向けです。自動化全体の流れは「不動産会社のSNS投稿を自動化する方法」で解説しています。本記事はそのうち、投稿テンプレートの作り方を扱います。

テンプレートは何種類つくればいいのか?

物件紹介・エリア情報・スタッフ紹介の3種類で足ります。投稿比率を物件6:エリア3:人1にするなら、この3つで全投稿をカバーできるためです。

テンプレートを増やしすぎると、どれを使うか迷う時間が発生し、効率化の目的から外れます。3種類に絞り、それぞれの完成度を上げるほうが実用的です。

3種類の役割

  • 物件紹介:直接の問い合わせを生む。投稿の6割
  • エリア情報:保存とフォローの動機になる。投稿の3割
  • スタッフ紹介:問い合わせのハードルを下げる。投稿の1割

今日の1アクション:直近20投稿を3分類し、比率を確認してください。

物件紹介のテンプレートはどう組むのか?

構成は結論→推しポイント→注意点→導線の順です。1行目で条件を提示し、条件が合う人だけに読み進めてもらう設計にします。

物件紹介の型

  1. 1行目:家賃・間取り・駅徒歩(例「◯◯駅徒歩5分、家賃8万円台の1LDK」)
  2. 推しポイント3つ:この物件で最も強い要素を3つ。設備・眺望・収納・立地から選ぶ
  3. 注意点1つ:デメリットも書く。信頼につながり、内見後のギャップも減る
  4. 導線:「気になる物件はDMでお気軽にご相談ください」

3番目の注意点を入れるのが差別化になります。良い点だけを並べた投稿は広告として認識されますが、注意点が書かれていると判断材料として読まれます。

数値の表記は規約に従う

徒歩分数は、不動産の表示に関する公正競争規約により、道路距離80メートルにつき1分として算出し、1分未満の端数は切り上げます。畳数は1畳あたり1.62平方メートル以上として換算します。テンプレートの空欄にこれらを入れる際、資料の確定値を使ってください。

今日の1アクション:物件紹介の型をメモアプリに保存し、次の投稿から使ってください。

エリア情報とスタッフ紹介はどう組むのか?

エリア情報は具体的な店名・施設名を入れます。抽象的な「住みやすい街です」では保存されません。

エリア情報の型

  1. 1行目:どのエリアの何の話か(例「◯◯駅周辺、スーパーは何時まで開いているか」)
  2. 中盤:具体的な店名・施設名・営業時間・距離
  3. 末尾:どんな人に向くか(例「夜遅く帰る方には◯◯が便利です」)

エリア情報は鮮度が落ちにくいため、ストックとして溜めやすい種類です。閑散期にまとめて作っておくと、繁忙期の消化に回せます。

スタッフ紹介の型

  1. 1行目:担当者の得意分野(例「一人暮らしの初めての部屋探しが専門です」)
  2. 中盤:人柄が分かる一言
  3. 末尾:相談のハードルを下げる一文(例「質問だけでも構いません」)

今日の1アクション:エリア情報のネタを5つ書き出してください。

テンプレート化してはいけない箇所はどこか?

1行目・数値・推しポイントの3つは、毎回書いてください。ここまでテンプレート化すると、投稿が読まれなくなります。

固定するもの/毎回書くもの

要素

扱い

理由

投稿の構成順

固定

読み手が情報を探しやすい

末尾のDM誘導文

固定

毎回同じでよい

ハッシュタグのセット

半固定

物件タイプ別に切り替える

1行目

毎回書く

使い回すと読み飛ばされる

家賃・面積・徒歩分数

毎回入力

誤りが規約違反につながる

推しポイント

毎回書く

物件ごとに違うから価値がある

AIに投稿文の下書きを作らせる場合も、この線引きは同じです。構成や言い回しは任せられますが、数値を生成させてはいけません。資料の確定値を人が入力し、文章化だけを任せる設計にしてください。

今日の1アクション:現在使っている定型文に、使い回している1行目がないか確認してください。

ハッシュタグはどう設計するのか?

エリア用と物件タイプ用のセットを用意し、投稿ごとに組み合わせます。完全に同じセットを毎回使うより、届く相手が広がります。

セットの作り方

  • エリア用:駅名・地名・沿線名(例 #◯◯駅 #◯◯区 #◯◯線)
  • 物件タイプ用:間取り・種別(例 #1LDK #ペット可 #中古マンション)
  • 顧客像用:#一人暮らし #ファミリー向け #同棲
  • 共通:#不動産 #賃貸 など、社名タグ

各セットから3〜5個ずつ選び、合計10〜15個程度にします。エリア用は必ず入れてください。商圏が限られる仲介業では、地域名で探している人に届くことが最も重要です。

今日の1アクション:エリア用ハッシュタグのセットを作り、メモに保存してください。

よくある失敗と注意点

投稿テンプレートで繰り返し起きる失敗は、次の5つです。

  1. 1行目まで固定する:読み飛ばされます。毎回書きます
  2. テンプレートを増やしすぎる:選ぶ時間が発生します。3種類に絞ります
  3. 良い点しか書かない:広告として認識されます。注意点を1つ入れます
  4. 数値をテンプレの初期値のまま出す:誤った表示につながります
  5. エリア情報が抽象的:保存されません。具体的な店名を入れます

特に4番目は事故につながります。テンプレートの数値欄は空欄にしておき、毎回入力しなければ気づく設計にしてください。

まとめ:今日から始める1ステップ

不動産の投稿テンプレートは、次の基準で作れます。

  • 物件・エリア・スタッフの3種類に絞る
  • 物件紹介は結論→推し3つ→注意点1つ→導線
  • エリア情報は具体的な店名・施設名を入れる
  • 1行目・数値・推しポイントは毎回書く
  • ハッシュタグはエリア用と物件タイプ用でセット化する

今日の1ステップ:物件紹介の型をメモアプリに保存してください。次の投稿から使えます。

よくある質問

テンプレートを使うと投稿が単調になりませんか?

構成だけをテンプレート化し、1行目と推しポイントは毎回書けば単調になりません。むしろ構成が固定されているほうが、読み手は情報を探しやすくなります。

ハッシュタグは毎回同じでよいですか?

エリア用と物件タイプ用のセットを用意し、投稿内容に応じて組み合わせてください。完全に同じセットを毎回使うより、物件タイプごとに変えたほうが届く相手が広がります。

テンプレートは何種類作るべきですか?

物件紹介・エリア情報・スタッフ紹介の3種類から始めてください。投稿比率を物件6:エリア3:人1にするなら、この3つで全投稿をカバーできます。

AIに投稿文を作らせてもよいですか?

構成や言い回しの下書きには使えますが、物件の数値をAIに生成させないでください。家賃・面積・徒歩分数は資料の確定値を人が入力し、AIには文章化だけを任せる設計にしてください。

この記事を書いた人

四辻 俊昭

Rox株式会社 代表取締役 CEO / CMO

サイバーエージェントグループでWebディレクター・アートディレクターを経験後、2015年に3Minute(後にGREEグループ入り)の創業フェーズへ参画。lute株式会社では広告代理店事業の立ち上げから執行役員 兼 事業部長を務め、SNS・Web動画を中心としたデジタルコミュニケーション施策の企画・設計に従事。動画SaaS企業での新規事業を経て、2021年10月にRox株式会社を設立。

タグ:投稿テンプレート / SNS運用 / 業務効率化 / 賃貸仲介 / インスタ運用

出典・参考
不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則(不動産公正取引協議会連合会)/宅地建物取引業法 第32条(誇大広告等の禁止)