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AIで投稿ネタと企画を考える方法|不動産SNSのネタ切れを解く

この記事の要点

  • ネタ切れは切り口の不足。3軸で案を出させる
  • 自社のエリア名と物件タイプを必ず渡す
  • 汎用的な案を避けるには制約を具体的に書く
  • 出た案は人が選ぶ。AIに優先順位を決めさせない
  • 動画は伸びている構成を参照すると精度が上がる

本記事は、賃貸・売買仲介の店舗でSNSの投稿ネタに困っている担当者向けです。AI活用全体の流れは「不動産業務でAIを使う方法」で解説しています。本記事はそのうち、企画とネタ出しを扱います。

ネタ切れはなぜ起きるのか?

ネタが尽きているのではなく、切り口が不足しているのが原因です。物件情報だけを投稿していると、扱える物件の数がそのままネタの上限になります。

投稿比率を物件6:エリア情報3:人1にすると、ネタの母数が一気に増えます。エリア情報は物件の在庫に依存せず、鮮度も落ちにくいためです。

AIを使う目的は、この切り口を機械的に増やすことにあります。人が思いつく範囲は経験に縛られますが、軸を指定して大量に出させれば、見落としていた切り口が見つかります。

今日の1アクション:直近20投稿を物件・エリア・人の3分類で数えてください。

どの3軸で出させるのか?

季節・時期、エリア、顧客の悩みの3軸です。それぞれ別々に出させると、重複が減ります。

① 季節・時期

  • 繁忙期に部屋を探す人が知りたいこと
  • 閑散期に動く人の特徴と狙い目
  • 更新時期、引っ越しシーズンに合わせた話題

② エリア

  • 駅周辺の生活情報(スーパーの営業時間、夜道の明るさ)
  • 学区、公園、医療機関
  • 再開発や新設される施設(確定情報のみ)

③ 顧客の悩み

  • 初めての一人暮らしの不安
  • 審査、初期費用、保証会社の仕組み
  • 内見で見るべきポイント

3番目は保存されやすい領域です。検討段階の不安に答える内容は、後で見返す価値があるためです。

今日の1アクション:3軸のうち、投稿が少ない軸を1つ選んでください。

どう指示すれば使える案が出るのか?

エリア名、物件タイプ、読者を具体的に渡します。 抽象的な指示では一般論が返ってきます。

指示の比較

✕ 抽象的

○ 具体的

不動産のインスタのネタを10個

◯◯線沿線・単身向け賃貸で、20代が引っ越し前に不安に思うことを30個

エリア情報のネタを出して

◯◯駅周辺で、夜遅く帰る単身者が知りたい生活情報を20個

動画のネタを考えて

内見動画で、収納の見せ方に焦点を当てた構成案を10個

制約に入れる項目

  • 個数を明示する(20〜30個)
  • 1案は1行で書く
  • 物件の数値や実在しない施設に言及しない
  • 最上級表現を使わない

3番目が重要です。企画段階でも、実在しない情報が混入すると、そのまま投稿に反映される可能性があります。

今日の1アクション:具体化した指示で30個出させてみてください。

出た案はどう選ぶのか?

人が選びます。 AIに優先順位を決めさせないでください。

AIは一般的に評価されやすい案を上位に置きます。しかし実際に反響が出るかは、自社の商圏、扱う物件、これまでの投稿との重複によって変わります。これらはAIが知らない情報です。

選ぶ基準

  1. 自社の商圏で意味があるか:エリア外の話題は成約につながらない
  2. 具体的に書けるか:店名や数値を入れられるか
  3. 既存投稿と重複しないか:同じ話題の焼き直しになっていないか
  4. 保存される理由があるか:後で見返す価値があるか

30個出して3〜5個残れば十分です。残りは次月以降のストックにしてください。

今日の1アクション:出た案から3つ選び、今月の投稿計画に入れてください。

動画の企画にはどう応用するのか?

白紙から出させるより、実際に伸びている動画の構成を参照させるほうが精度が上がります。

文章の企画と動画の企画は、必要な情報が異なります。文章は切り口があれば書けますが、動画は「何をどの順で見せるか」という構成が決まらないと撮影に入れません。この構成は、成果が出ている動画から学ぶのが確実です。

動画企画で決める項目

  • 冒頭2秒で何を出すか
  • 撮影の動線(玄関から一筆書き)
  • 推しポイント1つ
  • 尺(30〜45秒)

構成の根拠はリールの記事で解説しています。

弊社が提供する RoxDirector は、同業・近隣エリアで伸びている動画を検索し、その論理構成から内見動画の台本を自動生成できます。撮影の前に、何をどの順で見せるかが決まります。無料で試せます。

今日の1アクション:次に撮る動画の構成を1行ずつ書き出してください。

よくある失敗と注意点

AIでネタ出しをする際の失敗は、次の5つです。

  1. 指示が抽象的:一般論が返ります。エリアと読者を具体化します
  2. 少数しか出させない:選別の余地がなくなります。20〜30個出させます
  3. AIに優先順位を決めさせる:自社の商圏を知らない判断になります
  4. 事実確認をしない:エリア情報の案には、実在しない施設が混入します
  5. 案のまま投稿する:具体的な店名や数値を入れないと保存されません

AIが出すのは切り口です。中身を具体化するのは、その地域を知っている人の仕事です。

まとめ:今日から始める1ステップ

AIによるネタ出しは、次の手順で行えます。

  • 季節・エリア・顧客の悩みの3軸で分けて出させる
  • エリア名、物件タイプ、読者を具体的に渡す
  • 20〜30個出させて、人が3〜5個選ぶ
  • 選ぶ基準は商圏・具体性・重複・保存価値
  • エリア情報の案は必ず事実確認する

今日の1ステップ:「◯◯駅周辺で、単身者が引っ越し前に知りたいこと」を30個出させてください。今月分のネタが一度に揃います。

よくある質問

AIが出すネタが当たり障りなくなるのはなぜですか?

渡している情報が抽象的だからです。「不動産のインスタのネタを10個」と聞くと一般論が返ります。エリア名、物件タイプ、顧客の悩みを具体的に渡すと、使える案が増えます。

何個くらい出させるべきですか?

20〜30個出させて、人が3〜5個選ぶ形が効率的です。少なく出させると質も上がりません。数を出させて選別するほうが、結果的に良い案が残ります。

エリア情報のネタはどう出させますか?

「◯◯駅周辺で、単身者が引っ越し前に知りたいこと」のように、エリアと読者を限定して聞いてください。出た案の事実確認は必ず人が行います。

動画の企画にも使えますか?

使えます。ただし白紙から出させるより、実際に伸びている動画の構成を参照させたほうが精度が上がります。何が伸びているかというデータが起点になります。

この記事を書いた人

四辻 俊昭

Rox株式会社 代表取締役 CEO / CMO

サイバーエージェントグループでWebディレクター・アートディレクターを経験後、2015年に3Minute(後にGREEグループ入り)の創業フェーズへ参画。lute株式会社では広告代理店事業の立ち上げから執行役員 兼 事業部長を務め、SNS・Web動画を中心としたデジタルコミュニケーション施策の企画・設計に従事。動画SaaS企業での新規事業を経て、2021年10月にRox株式会社を設立。

タグ:AI活用 / 投稿ネタ / 企画 / SNS運用 / コンテンツ

出典・参考
不動産の表示に関する公正競争規約(不動産公正取引協議会連合会)/宅地建物取引業法 第32条(誇大広告等の禁止)